丹後ちりめん −70−

岩滝各区の機業 岩滝の機業(8)
戦時中の岩滝機業


昭和12年7月7日、蘆溝橋一発の銃声から日支事変となり、経済界の不況は丹後機業にも波及し、7・7禁令に依り、金糸、銀糸や刺繍等の奢侈品は断然禁止され、一般の製品も注文薄のため休機減産が続き、更に太平洋戦争となり、応召、徴用で男工も女工も殆んど居なくなった。
やがて企業整備令で機械を買い上げられ、皆廃業のやむなきに至った。
ところが機械の買い上げ代金は債券で5ケ年据え置き、そして支払時期が来た時は「戦時保証法案」が出て、5万円以上は何十万円あっても皆5万円に打切りとなった。
のみならず、財産税の追打ちで供出者は買い上げ額により、徴税されることとなり、惨怛たる窮境に陥った。

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