岩滝の歴史 −223−

警防・保安(7)

−自治体警察(2)−


当時の自治体警察の公安委員長であった上柳音之助は、その頃を追憶して次の如く語っている。
一、 岩滝町自治体警察公安委員会では、従来の防犯協会の弊害の多いのを認め、防犯協会の発足を見合わすことに決定した。当時の防犯協会に於いては、摘発等に於いて公平を欠く動向が見られた。
二、 当時は、織物、穀類等は統制下であり、闇取引が横行していたので、その取締に手をやいた。悪質のものは大抵懲戒処分にまわした。

三、 国警と、自治警との「なわばり」の関係から、犯人逮捕に困難を極めた。その上「雑魚(ざこ)のみとれて、大魚を逃がす」と、世間から批難されることが多かった。
四、 しかし、こうした警察制度は悪い面ばかりでなく、「こわい国警」から「こわくない自治体警察」にかわる努力もはらわれた。

自然、民衆の気持も警察に対して親しみを感じるようになり、今日に見られる住民の心と解けあった、親しみのある、そして信頼のできる基礎がこの時代に作られた。
昭和26年9月30日、岩滝町警察署が廃止された。同年10月1日、国警与謝地区警察署岩滝警部補派出所が設置され、昭和29年6月8日、自治体警察制度に改組、昭和32年7月、岩滝巡査部長派出所となり、今日に及んでいる。

参考文献 岩滝町誌 昭和45年1月


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