岩滝の教育 31
実業教育(2)


2.岩滝町立青年訓練所(1)
(のち岩滝町実業青年学校)
大正15年7月、この補修学校と並設して岩滝町立青年訓練所が誕生した。この訓練所は補習教育の点では前者と変りはないが、男子のみであり生活に必要な技能を習得させると共に忠節、礼儀、武勇、信義、質素の軍人勅諭の精神を注入し軍人養成への教育訓練を実施した。
所長は主事と呼ばれ補習学校長が兼務し、指導員は同じく小学校の教員が兼務した。又、教練科は在郷軍人の幹部数人がこれに当った。資格は補習学校普通科及び小学校高等科卒業以上のもので、最初は補修学校本科以上の男子在籍者がそのまま入所することになったので補習学校の生徒即訓練所の生徒であった。
在所年限は1年次から4年次までと、その上に研究科が設けられた。学科は各年次に応じ補修学校各学年に該当するものと同じであった。
設置当時は補修学校と大差はなかったが、年と共に教育にも訓練にもその充実が見られ、生徒には軍隊手帳の如き訓練手帳を所持させ出席を第一とし、各年次修了の有無、教練査閲の有無、その他身上の重要な事項が記入され、本人が軍隊に入隊する際重要な役割を果した。
即ち訓練所を完全に終了した者は進級も早く、在営期間も短縮された。又、教練科は1年に1回教練査閲が行われ、連隊区司令官(或は代理)が来所して訓練の成績及びこれに関する状況を査閲したので生徒はもとより、町当局並びに町村民の関心も高まり、生徒の出席率も向上した。


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