岩滝の教育 4
岩滝町における寺子屋教育(4)


授業は毎朝8時に始め、午後は4時に終った。
夏は暑い盛りには7時に始め、正午に終った。
休業は毎月朔日、15日及び5節句であった。
習った所を清書して、教師の批評を受けるのは毎年6回であった。毎年1回、すなわち、11月頃に大浚(おおさらい)といって、其の年の初めから習ったものを試験されることがあった。
懶惰あるいは不行儀等の生徒を罰するのは大てい教師が譴責を用いた。
時には机を高くつみ重ね、其上に坐(すわ)らせたり、あるいは手に線香を持たせ、それが燃えつくすまで直立させ、また、授業時間がすんで他の生徒が帰宅した後まで学校(寺子屋)に残されるようなこともあった。
賞は褒詞を与え、あるいは習字の巧拙を批評するのに、松、竹、梅等の評語、圏点(○や、)の記号を以て表彰し、物品を与えるようなことはしなかった。
「当時は漢学塾でも、寺子屋でも、師弟の間柄が親密であって、子弟はよく師の徳を景慕し、師の命に服従したために、殊更賞罰の方法を研究する必要もなかったようだ。」(岩滝村誌)


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