岩滝の産業 10
ー 農 業 ー
農業人口経営規模と農家の戸数(2)


第三表に見る通り、大正9年には一町歩以上の所有者が42戸、また一町歩以上の耕作者が34戸もあったのに、昭和34年の調査では、一町から一町半が最高の所有者で、僅かに13戸、全体の4%を占めるにすぎない。昭和40年には一町五反以上六戸2%となっているが農家数は70戸減少している。
他方三段以下の零細な経営が約80%で、農業だけで何とかやっていける者の数は極めて少ない。
従って農業以外に収入の途を求め、農業外の収入に依存しなくてはならないこともわかる。また農業に依存していないともいえる。
そこで現金収入の得られる機業をとり入れた兼業農家が益々多くなる。
大体織機を2台持ち家族で働けば月平均6万円の収入があり、更に「三ちゃん」農業によって飯米を買わなくてもよければ、現在の物価においては、生活はまずまず安定しているといえるであろう。
この為に農業以外の、機業家との歩機関係や賃労働関係が結ばれ、前途の如く他の農山漁業の青壮年の如く、故郷を離れて出稼ぎしなくてもよい岩滝町の特殊性が生れ、僻地には離村者続出して人口減少の現象が見られるのに、岩滝町では反対に人口増加の傾向が現れている。

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