岩滝の産業 105
ー 金  融 ー
岩滝町における金融機関(3)


ロ.平安貯蓄銀行
大正の初年、京都平安貯蓄銀行が自発的に岩滝へ来て、三上莞弥家(現梅田徳五郎家)の庭店を借り、支店を開いた。支店長は三上莞弥、本店から安井という23、4才の事務に精通した行員が来ていた。
助手には小学校上りの若い者を臨時に雇用した。
開店祝は西光寺の境内で枝垂桜の満開の下で行われた。開店当座は一円預け入れても革製の貯金袋をサービスして零細な貯金を多く吸収した。ところが一年半ばかり経って京都の本店が取り付けに合い閉鎖したことが新聞に出て、直ちに岩滝支店も取り付け騒ぎとなり「平安貯金は返しやせぬ」云々という流行歌が伝えられた。


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