岩滝の産業 112
ー 金  融 ー
岩滝町における金融機関(10)


ト.質商(前)
谷口増治
家は現在の橋本幸兵衛宅、子供無く妻と二人暮し、質商は余り振はず、年間数十点程度で営業期間も十ケ年間、古物商も兼営していた。廃業後宮津へ転住する。
三上千代
千代は三上壮輔(先代)の未亡人で、はじめ今の上柳音之助邸へ分家して取酒屋であったが、途中から質商を営み壮輔死後質商を専門とし、後現在の立町に移り廃業して呉服商となった。
伊藤げん
家は現在の床正と橋本鉄太郎の屋敷である。夫は百姓で、妻げんの内職として始めたが、十年程で廃業した。

糸井幸兵衛
家は現在の糸井数江方の前身で、元一流の機業家であったが、傍ら質商を営み相当繁昌した。十年後幸兵衛死去して廃業する。
小室利助
利助は京荷物と称する生糸縮緬専門の京常便をして一年の半分は丹波道中であったが、その妻かねが生活費を自分で得るため元治元年7月(1864)に御代官所より鑑札を受け質商を営んだが、養子清造の妻せいに明治10年質商を譲った。追々得意先も広く増加し繁昌もしたが、時々盗品等のためわずらわしいことがあったので長男万吉の16才に達するのを待ち明治23年に名義主を万吉にして営業を続けた。


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