岩滝の産業 20
ー 農 業 ー
自作農と小作農(7)


その他農地の売買もかなり行なわれているが、これを経営面積別に見ると、譲渡人は3段以下の層に多く、譲受人は3段〜5段の層に多い。
これは3段以下の零細経営者が、農業以外に転業したり、離農する傾向と、3段〜5段の兼業農家が、飯米確保のために経営を拡大するという2つの傾向を認めることができる。
農地を買収された地主は、存村地主が89戸、すなわち農地開放により一農家の保有限度は6段で、それ以上は開放の対象とされた。不在地主は43戸、田畑の所有者が岩滝町に在住していない場合は、彼の田畑は耕作者に開放された。
開放された農地を広狭別に見ると、5町〜10町が5戸、3町〜5町が3戸、5段未満が109戸。この数字から見て岩滝町には農地を独占的に支配する大地主はなかったことになる。
特に5段未満を開放した小地主や、保有限度内(6段歩以内の)土地所有者が多かったことがわかる。
買収された農地広狭別戸数 第9表
  5段
未満
5段

1町
1町

3町
3町

5町
5町

10町



在村地主 68 82
不在地主 36 42



在村地主    
不在地主        
合計 109 132
昭和25年農地等開放実績調査
(立命館大学「人文科学研究所記要」)

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