岩滝の産業 24
ー 農 業 ー
岩滝の地価(4)


戦後、即ち昭和21年から着手した農地改革に於ては、保有限度以上を所有する農家(保有限度は6段)から、保有限度以上の分を、田については、旧賃貸価格の40倍、畑については旧賃貸価格の48倍の値段で地主から政府が買上げ、農民に解放した。
従って田一段が400円から500円で買上げられ、小作農家に売渡された。
当時「あぜ豆の値段で田が一段買えた」という言葉が流行した。
昭和42、43年では、府道沿線、或は町の中心部に近い場所を宅地にすることを目的として売買する時、坪1万円から2万円、すなわち一段につき300万円から600万円で売買されているのではなかろうか。しかし、同じ府道沿線でも、町の中心から離れ、耕作を目的として売買する場合−すなわち田を田として使用する目的で売買される場合の価値は一段15万円から30万円までであろうが、田として売買された実例はないのではなかろうか。売買のほとんどが転用価値を見込で取引されており、実態の把握は困難である。

前へ 目次 次へ