岩滝の産業 29
ー 農 業 ー
岩滝と米騒動(2)


岩滝町では、山城地方にみられたような大きな小作争議は起っていないが、各地で小作争議が瀕発していたころ、どのような動きがあったかを示す興味深い資料として、日出新聞大正14年12月30日付に「岩滝町の小作問題」と題する記事が載っている。その全文をここに紹介しておこう。 岩滝町の小作問題 代表者を選んで会見
丹後与謝郡岩滝町の凶作による小作問題は、従来耕作者役100名が1所に会合し、其内より適任者10名位を選び各地主を歴訪し、免引の交渉談判に当る例にて、短きは23日、長き時は連続10日におよふ有様で、得る処、失う処を補ふか為に従って免引額を多からしめねばならぬと云ふ不合理なる結果となるので、区農会幹部は此悪幣を一掃せしむべく尽力し、今年は代表者4名を選出して之に一任せしめ、更に地主側よりも代表委員を出さしめ、29日之が会見により区農会幹部も立会容易に解決すると云ふのであるが、之も時勢の要求に依る一進歩と云ってよからう。

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