岩滝の産業 47
ー 農 業 ー
養蚕の沿革(1)


蚕糸業が地方に行われるようになったのはずい分昔のことだと考えられるが、古い時代の事ー殊に当地ではいつ頃から始まったかということははっきりしない。
しかし、延喜式には丹波、丹後から絹糸を朝貢したというから、古代において既に、当地方において蚕糸業、養蚕が行なわれていたのは事実であると考えてよい。その後、蚕糸業は全国的に盛衰はあったが、徳川氏の中頃から国産の生糸がまた興隆してきた。
宮津藩主本荘宗秀、斯業の奨励に努め、自ら領内を巡視して優良な桑苗を附与する等の保護政策をとった。
明治12年、京都府が「養蚕伝習所」を宮津に設け、群馬県人を教師に迎え、子弟の指導に当らせたので、当地方の人々は養蚕、蚕糸業に対し一段と関心を高めて来た。

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