岩滝の産業 49
ー 農 業 ー
養蚕の推移(1)


岩滝町の農業は水稲が中心であり、裏作には麦類、疎菜が作られている。畑作も主として疎菜であるが自家消費用のものである。近代農業の副業、商品作物としては煙草、球根類(チューリップ)がある。
しかし、戦前には農家の副業として養蚕が盛んであった。
昭和4年には
 桑畑 36.2町
 養蚕戸数 162戸
 生産量 4,686貫(36,192円)
であった。
ところが、昭和5年の繭価の暴落以来漸次衰退し、戦後は完全に消滅した。(立命館大学人文化学研究所)
前記の如く明治、大正期にかけて相当盛んであり、収益をあげていた養蚕は現代では全然見ることができなくなった。そうした農家の副業のあったことは殆んど忘れられているが、農業の推移を知るために必要と思うので参考のために、岩滝町の養蚕とそれに関係の深い「桑」の栽培状態をあげておこうと思う。
前掲の「与謝郡誌」の「農産物生産分布図」には、大正8年の調査の結果が
 繭 30,582貫(114,682.5キログラム)
 桑葉 9,159貫(11,448.75キログラム)。
という数字となって現われている。

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