岩滝の産業 59
ー 林 業 ー
林政の沿革(1)


徳川時代、宮津藩には2人の郡奉行があって藩有林を管理していた。山林事務も其の所管に属し、代官および所管官吏を指揮して取締りに当らせた。
郡奉行に2人乃至3人の山方役が隷属し、藩有林、いわゆる御立山および御立藪の植林、保護、育成等一切の事務を取扱い、更にその下に4人の山方下役があって、たえず山林を巡視し、山番を監督し、樹木の移植、伐採、保護等に従事していた。
山方下役の下には多数の山番があって、たえず山林を巡視し、その保護にあたった。
民有林に対しても厳重な取締りを行ない、苗木6本(杉、檜、欅、樫、厚朴、栗)の制度を設けて、みだりに之れを伐採することを禁じ、伐採する時は先ず出願させ、検定して上で許可をきめた。
また、別に並木の制度があった。宮津藩の並樹は総て松の木であった。植付の距離は2間乃至2間半で、すべて藩の費用をもって植え、もし、枯れた場合には、実検の上之を伐採し、材木として作業方で貯蔵し、其の枝葉等不用の部分は公売した。
並木の代表的なものは、宮津市、宮津、上宮津に通ずる街道で見られたが、年数が経って老衰して枯死するものがあり、交通量の増加、また、田圃に日が当らない等の理由で伐採され今は見ることができなくなった。

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