岩滝の産業 73
ー 商 業 ー
大正以前の商業・農業中心時代の商業


1.大正以前の商業
全村農家で、処々に日用雑貨を売る小店が10数軒、散在していた時代には、少しまとまった買物、即ち、冠婚葬祭に要する品物のようなものは、丹後の国府として6千軒の都市であった府中に、徳川時代に入ってからは宮津で用を達した。享保以後縮緬業の発達に伴い機料品店、縮緬原料、および縮緬の問屋が岩滝町内に開店し、之が京都市場と連絡をとり、商行為を行なった。明治・大正時代は特に盛んであった。
2.農業中心時代の商業
農業が中心であった当時は、生産物から自家用を除いた五穀(米、麦、粟、大豆、小豆)を売り、蔬菜を作って府中に国府のあった時代は府中に、徳川時代には宮津市場に出荷した。また桑を植え、蚕を飼育し、生糸をつむいで「壺糸買」と称すと一種の仲買に売った。
更に婦人の内職として「岩滝縞」を織り、戦国時代には「精好織」(縮緬の前身)を製織して行商人によって遠近に売り広められた。

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