岩滝の歴史 −204−

岩滝町の天災地変(15)

−地震(7)−


(つづき)
不幸今次の災禍に際会して身を傷け骨肉と死別し幾多の財宝は灰燼してわずかに身を以て災禍を免れたる者も寒気と飢渇とに悩まされ加えて暴風雨雪に脅かされつゝあるの状実に凄絶惨絶の極にして筆舌に尽し難きものでありました。然るに中央及地方当局始め全国篤志家の深甚なる同情と援助とに依り寒夜山野に難を避け風雪に曝されし罹災民が父母妻子兄弟を喪ひ住むに家なく着るに衣なく食するに糧なきに不均能く天災と戦ふの勇気を得たる所以のものは全く挙国の同情に浴せるの賜であります。(つづく)


路傍で位牌を纒めて書く玉田寺の住職

参考文献 岩滝町誌 昭和45年1月


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