塔ヶ崎


塔ヶ崎は、与謝の海病院の北側の岬であるが、嘉吉三年(一四四三)丹後未曽有の大洪水の際、国分寺の五重塔が流出し、ここに横たわっていたというのである。
秋、冬、波無く、水澄める時、髣髴(ほうふつ)として塔形を認め得たといい、溝尻(宮津市、府中)の漁師はここへは決して網を下ろさぬということである。
この塔と同時に流出した梵鐘は橋立明神沖に沈んでおり、ここを鐘ヶ渕といい、内海で最も深く、海底まで十二三メートルを超えるといわれている。

 

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