丹後ちりめんの種類と特徴

丹後ちりめんには、古くから広く好まれている和服用の反物に加え、洋服用の生地があります。
また、技法の違いによる種類も非常に豊富です。丹後ちりめんにはどんなものがあるのか?ここでは丹後ちりめんの種類やその特徴についてご紹介します。

進化する丹後ちりめん

丹後ちりめんの種類と特徴
丹後ちりめんは「ちりめん」の一種で、発祥は1720年ごろと歴史ある織物です。ちりめん=絹織物と思われている方も多いでしょう。
しかし実は、水に強く丈夫で、日常使いに適するポリエステルなどの化繊を使った丹後ちりめんも長い歴史の中で開発されました。

丹後ちりめんの種類:反物(和服)

一越ちりめん

細かいシボが美しく、柔らかな風合いが特徴の高級品。たて糸に無撚糸、よこ糸に右撚りと左撚り2種類の撚糸を使い、1本ずつ交互に織り込んで作られます。大変歴史が古い織物です。

古代ちりめん

たて糸に無撚糸、よこ糸に右撚りと左撚りの撚糸を使い、2本ずつ交互に織り込んで作られます。古代の反物に似た趣を持ち、一越ちりめんよりシボが大きいのが特徴で、別名鬼ちりめんとも呼ばれます。

紋綸子ちりめん

綾織りの表と裏とで模様を織りなした生地。付下げや訪問着など高級着や、襦袢(じゅばん)にも使われます。

紋意匠ちりめん

たて糸を二重にして模様や染めに深みを演出した生地。丹後ちりめんの中でも生産量が多く、人気が高いです。

五枚朱子ちりめん

美しい光沢が特徴。華やかなイメージで、この生地を使った中振袖や、若い人には付下げも人気です。

朱子意匠ちりめん

生地がしっかり厚く、しわになりにくい。また染め付きがいいのも長所です。紋意匠ちりめんと五枚朱子ちりめんどちらの趣も持ちます。

絽・紗ちりめん

シースルーで通気性が高いので、夏の着物に最適。生糸のみを使用して織られます。

縫取ちりめん

金糸や銀糸、ラメ糸などさまざまな糸で模様を装飾した生地。重厚感があり華やかなので、打掛や中振袖、訪問着などに使われることが多いです。

金通しちりめん

金糸が織り込まれたちりめん。染め付けでは金糸の部分だけが染まらず金色に輝き、独特な趣を味わえます。

銀通しちりめん

銀糸が織り込まれたちりめん。

駒綸子ちりめん

たて糸に「駒糸」と呼ばれる撚糸を使い、シワになりにくく、シャリ感や光沢が美しいちりめん。こちらも人気です。

変り無地ちりめん

特殊な撚糸を使うことで、シワや縮みを抑えたちりめん。

丹後ちりめんの種類:服地(洋服)

ポリエステル

ポリエステル素材の丹後ちりめん。シルク製のちりめんと異なり水に強いために自宅で洗濯ができます。ドレープが美しく、またシワにもなりにくい使い勝手のいい織物です。

シルク

和服用のちりめんにはシルクが使われますが、洋服用に開発されたシルク素材の織物もあります。美しい光沢と豊かなドレープ性が特徴です。通気性や保温性に優れるため着心地がいいです。