帯揚げ織元としての歩みとこだわり
- 京都府与謝郡の地

私たちについて:日本の美を織りなす、一色テキスタイル

一色テキスタイルは、長年にわたり日本の織物産業に深く携わり、その技術と伝統を京都府与謝郡の地で受け継いできました。この度、私たちはその専門性と情熱を、日本の伝統産業「着物」そして「呉服」の重要パーツである「帯揚げ」の織元として集中させることになりました。帯揚げは、着物姿の印象を大きく左右する繊細かつ重要な部分であり、その役割の重さを深く認識し、一枚一枚に真心を込めて織り上げています。

私たちの工房では、日本の織物工業勃興期に作られた、もはやこの世に存在しないとされる貴重な織機が今も現役で稼働しています。これらは単なる生産設備ではありません。まさに、失われつつある伝統的なロストテクノロジーの結晶であり、生きた文化財と言える存在です。現代のNC化された織機では再現できない、独特の「手織りの風合い」や「深い味わい」を出すことができるのが、これらの織機の最大の特長です。

木と金属、そして樹脂が織りなす、現代の機械にはない温かなハーモニー。この独特の構造が、糸一本一本に魂を込めるように織り進める熟練の職人の手と共鳴し、生地には他に類を見ない表情と温かみが生まれます。これは単なる工業製品ではない、まさに工芸品としての価値を持つ織物であり、手に触れる人の心を豊かにする存在であると信じています。私たちは、この奇跡的な織りのシステムと職人の技を未来に繋ぐことを使命とし、日々技術の研鑽と継承に努めています。失われた技術の光を再び灯し、新たな価値を創造していく。それが、一色テキスタイルの目指す道です。

帯揚げ織元としての新たな挑戦

帯揚げは、着物全体の調和を生み出す上で不可欠な要素です。その質感、色合い、そして柄の繊細さが、着る人の個性を引き出し、装いに奥深さをもたらします。一色テキスタイルは、この帯揚げの専門織元として、これまで以上に品質とデザインにこだわり、最高級の生地を提供することを目指します。私たちは、四季折々の日本の美意識を織物に表現するため、常に新しい素材や技術の可能性を探求し、お客様に感動と満足をお届けできるよう尽力しています。

私たちの織り上げる帯揚げ生地は、その独特の風合いによって、着物姿に格別の品格と美しさをもたらします。光の加減で表情を変える繊細な織り目、そして肌に触れた時の柔らかな感触は、まさに職人の技の結晶です。私たちは、日本の四季の移ろいや、着物文化の奥深さを表現する帯揚げを通じて、着る人の日常に彩りと喜びを添えたいと願っています。単に生地を織るだけでなく、お客様の着物ライフを豊かにする「美」と「感動」を創造することに情熱を注いでいます。例えば、特定の植物から抽出した天然染料を使用したり、伝統的な紋様を現代的な感性でアレンジしたりと、細部にまでこだわり、お客様に最高の価値を提供できるよう努めています。

京都伝統産業/丹後織物プロデューサーとしての活動

これまで「丹後ちりめんプロデューサー」として、京都府与謝郡の地における織物文化の継承と発展に貢献してまいりましたが、今後は「京都伝統産業/丹後織物プロデューサー」と改名し、より広範な視点から京都全体の伝統産業、特に織物分野の振興に尽力してまいります。京都は、古くから日本の文化の中心地であり、多様な伝統産業が息づく地です。その中で、私たちは織物のプロフェッショナルとして、新しい価値の創出や、次世代への技術継承にも積極的に取り組んでいきます。

織物の未来を共に創造するパートナーとして

また、一色テキスタイルは、各種OEM業務も積極的に承っております。織物のOEMはもちろんのこと、特に「和もの生地」に関するお問い合わせは、いつでも大歓迎です。お客様の多様なご要望に対し、企画から生産まで一貫してサポートし、高品質な生地を提供することをお約束いたします。

私たちは、お客様のビジネスを深く理解し、その成功を共に目指すパートナーでありたいと考えています。お客様のブランドイメージや製品コンセプトを細部までヒアリングし、それに最適な素材選定、織り組織、染色方法、後加工などを総合的に提案します。お客様の「こんな生地が欲しい」という具体的なニーズに対し、私たちの技術と経験を最大限に活かして応えます。お客様の新しい挑戦を全力で支援いたします。京都府与謝郡の地で培われた私たちの技術と情熱が、お客様の創造性を刺激し、新たな価値を生み出すことをお願っております。

私たちは、単なる織物工場ではなく、日本の伝統と文化を織り継ぎ、次世代へと繋ぐ役割を担っていると自負しております。お客様とのご縁を大切にし、共に日本の美しい織物文化を世界に発信していくことを目指します。どうぞお気軽にお問い合わせください。

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