マスクにおけるデオドラント生地の重要性について、製造メーカーの立場で解説します。
「デオドラント」の意味とその効果とは
「デオドラント」は英語で「防臭効果のある」「防臭剤」という意味があり、主に皮脂や汗によって嫌な臭いがするのを防ぐ薬剤を指して使われることが多い言葉です。
そしてデオドラントには、「雑菌の増殖を抑える」「消臭」という効果があります。
まず雑菌に対しては、制汗剤などにも使用される殺菌防腐防黴剤や塩化ベンザルコニウムといった薬剤を使用することによって、雑菌の増殖を抑えて嫌な匂いを防止します。
そして「消臭」については、緑茶乾留エキスやミョウバンなどを使用することで、臭いの原因物質を抑制し、嫌な匂いを消すことができます。
デオドラントと制汗剤の違い
似たような製品で「制汗剤」もありますが、厳密にはデオドラントと異なります。
デオドラントが汗や皮脂によって雑菌が増殖するのを防ぎ、かつ臭いを消す効果があるのに対して、制汗剤は塩化アルミニウムなどの収れん剤を使用することで汗腺を塞ぎ、汗の量自体を減らすので、雑菌の増殖や嫌な匂いを防ぐ効果があります。
デオドラント生地を使用したマスクの効果
新型コロナウイルスの蔓延により、マスク製造業界でもデオドラント生地の需要が高まっています。
感染予防のためにマスクを長時間着用しているとマスクが常に肌に触れるため、細菌や雑菌が付着しやすく、口臭などの臭いもマスクに染み付きやすくなります。
しかし、デオドラント加工がされた生地を使用したマスクなら、生地の繊維自体に有効成分が付与されているので、繊維の上に付着した皮膚の常在菌が増殖するのを防ぎ、皮脂や汗による嫌な匂いを防ぐことができます。
デオドラント生地を使用したマスクケースも
マスクに加え、最近ではデオドラント生地を使用したマスクケースも増えています。
1日の間に何度も付けたり外したりしていると、バッグやテーブルなどにマスクが接触することで雑菌が付着しやすくなります。
しかし、デオドラント生地を使用したマスクケースを併用することで、バッグやテーブルのような比較的雑菌が多いものとマスクが接触するのを防ぎ、清潔な状態を保つことができます。
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